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119話

あのドアのおかげで、「頭をドアに挟まれる」というのがどんな感覚なのか身をもって理解できた。頭をドアに挟まれるというのは、こんなにもしびれるような痛みなのか。

蘇羽氷はそこまで怒る必要があったのだろうか?彼女が足を上げてキティちゃんの下着を見せてきたのであって、私が故意に見たわけじゃない。彼女の言う通りに一目見ただけなのに、怒ってドアで私の頭を挟むなんて、本当に理解に苦しむ。

ドアに頭を挟まれた瞬間、本当に目の前が真っ暗になって、頭を抱えて叫び声を上げた。蘇羽氷もこの一撃がちょっと強すぎたと気づいたのか、急いでドアを開けてしゃがみ込み「秋寒、大丈夫?」と尋ねてきた。

目の前に星が飛び回って...