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90話

「最初からサボるなんて、体はひよこみたいなのに、まだ努力もしないの?さっさと立ち上がりなさい!」

コーチは私が不満そうな顔をしているのを見て実戦に引きずり込んだ。彼は痩せて見えるのに力はかなりのもので、攻防の間もいつも手加減していた。これが私の初めてのテコンドーの授業で、それ以来私はこのスポーツに夢中になり、顔中アザだらけになっても厭わなかった。これは余談だが。

私が上の階に戻ると、ヨガはまだ終わっていなかった。ヨガ教室のドアから中を覗いてみると、太めの女性も細い女性もポーズを取っていた。インストラクターはスタイル抜群の女性だったが、唯一の欠点は顔が大きすぎることで、見ると食欲が失せるほどだ...