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9話

「あの子は隣の大学で美術を学んでいる後輩なの。大学一年生になったばかりで、端正で美しい顔立ちの170センチの長身に腰まで届く黒髪のロングヘア、スタイルも言葉にできないほど素晴らしいんだ」

最初は叔母さんのことがあって彼女に対して少し距離を感じていたけれど、一緒に過ごす時間が長くなるにつれて、言葉にできない衝動が広がり始めた。そして瑩瑩が市内で映画を見に行こうと誘ってきたときまで。

映画館の暗闇の中、瑩瑩は私の横顔を見つめながら、可哀想そうな表情で尋ねてきた。

「亮お兄さんは、私のどこかが気に入らないの?一緒にいると、いつも何か心配事があるように感じるんだけど」

「ないよ、君はとても素敵だ...