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85話

私は手を振って言った。「無理だよ。君の震兄貴は筋肉モリモリで、すごく力がありそうだ。僕は絶対に勝てないよ」

青姉さんは私を引っ張りながら、なだめたり煽ったりしてきた。「ちょっとだけ勝負してみなよ。あいつらの鼻を折ってやろうよ。何が怖いの?」

どうせ負けても何も困ることはないと思い、勝負することにした。

ルールは腕相撲で、一本勝負だ。

私たちはテーブルに向かい合って座ると、たくさんのトレーナーや会員が見物に集まってきた。あのコンサルタントは自信満々な様子で、青姉さんはどこか災い転じて福となる、相手が恥をかくのを待ち構えているような表情をしていた。

晶姉さんだけが心配そうに私を見つめてい...