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81話

午後が終わって、私は汗だくの晶姉を申し訳なさそうに見ながら説明した。「うちのエアコンが本当に調子悪くて、晶姉を苦しめてしまって」

晶姉は私の腕を引っ張りながら言った。「ごちゃごちゃ言わないの。用事済んだらさっさと帰りましょ」

車に乗り込むと、私は急いでエアコンを強めにかけたが、晶姉は小声で言った。「そんなに冷たくしないでくれない?この数日間、冷やすわけにはいかないの」

私はエアコンを切って窓を開けた。

仕事で接点ができた関係で、道中、私と晶姉の話題は尽きることなく盛り上がり、とても楽しく話した。私はオフィスでのどんな些細な出来事も竹筒から豆をこぼすように全て彼女に話してしまった。

晶...