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667話

「ほら、またこの件がこじれちゃったじゃない。私に自分の持参金を自らぶち壊させようっていうの?こんな段取りってあり?」と私は言った。

マイリーは落ち着き払って言った。「この投資は大きいのよ。問題があるのはほんの一部だけ。その部分がダメになったとしても、残りだけでも十分あなたはやっていける。もしかしたら、あなたと澄澄夫婦はこの事業でフォーブスに載るかもしれないわよ」

「命を落としかねない仕事だよ。こんなもので金持ち面した大尾の狼なんて演じたくないね」と私は首を振った。

マイリーは真剣な表情で言った。「これは明確な命令よ。令行禁止。議論はしてもいいけど、折り目正しく実行してもらわないと」

「...