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651話

「まあ、変態なら、ぶん殴られても逆に悦ぶかもしれないけどな」と私は言った。

麦莉は眉をひそめて言った。「丘さんはただの女の子よ。そんな人じゃないわ。あなたみたいなおじ...おじさんがなんでそんなことまで知ってるのよ」

今日の会話もどうも的を絞れていない気がした。もう話すこともないので、そろそろ失礼しようと思った。

「あと二つだけ言っておきたいことがあるの」と麦莉は言った。「まず、外国籍を取得して、それから澄澄と結婚するっていうのはどう?やるにしてもやらないにしても、メリットとデメリットがあるから考えておいて。それから、さっき言ったことだけど、池北から始めてみて」池北家の老人は筋の通った人...