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626話

「メインベッドルームを片付けて覚覚に使ってもらうよ」と私は言った。「俺はしばらくしたら先に出るから」

「えっ、私一人ここに残すの?怖いよ」と覚覚は言った。

「二人きりで一緒にいるのは良くないだろ」と私は答えた。

「でも、私はあなたの妹だよ」と覚覚が言い返す。

「明日、あの施設に連れて行くから。あそこは結構厳しく調べるんだ。叔母さんが知り合いが多いから、彼女に連絡を取ってもらうよ。だから今から手続きを進めてくる。だから一晩だけの話だ」

覚覚は不満そうな顔をしたが、どうすることもできないようだった。

「これを二錠飲んで早く寝なさい」と私は覚覚に薬を渡した。「道中もあまり寝てなかっただろ...