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604話

「弟よ、まだ若いから分からないだろうけど、男女の恋愛なんてね、どんなに熱烈でどんなに魅惑的でも、結婚したとたんに味が変わるものなのよ」リリは感慨深げに言った。

歌い終わると、リリは私と何杯か酒を酌み交わし、さらに三番目の弟の妹にいちゃもんをつけて何杯か飲ませた。酒の勢いを借りて、リリは言った。「社長、せっかく来たんだから、そんなに遠慮しないで。ちょうどテレビではノリのいい曲がかかってるわ」

彼女は私を引っ張り上げて一緒に踊った。三番目の弟の妹は「体調が良くないから、座ってるだけで」と断った。

しばらく踊って、さらに酒を飲んだせいで、私の体も熱くなってきた。リリは私を抱きしめて何度か体を擦...