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57話

夜になると、クラブは予想通りかなり混雑していた。ダンスも普段より少し大胆になっていたが、私から見れば特に気になることもない。

お酒は飲めないので、ソーダ水を片手に一晩を過ごした。

途中、青姉さんは2時間ほど席を外していた。おそらく他の店のナイトタイムの応援に行ったのだろう。

こういった店のオーナーたちはだいたい同じサークルに属していて、青姉さんを場を盛り上げるために貸し出すことも、本人が良ければ特に問題はない。表面上の付き合いとはいえ、皆それなりに体裁は保っているのだ。

深夜12時近くなると、青姉さんが戻ってきた。クラブの客は減るどころか、むしろ増えているようだった。酒を飲む者、薬物に手を...