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565話

「部屋に入ると、林嵐はまだそこで静かにスマホをいじっていた。奥の部屋では王二がおそらく怖気づいて、例の女に口でしてもらっているところだった。池北は文句を言いながら林嵐が中に入ってこないことに不満を漏らしていた。

林嵐は私を引き寄せて小声で言った。「中にいる方には、あなたが戻ってきて私とするって約束したから待ってるって伝えたの」

池北は私が戻ってきたのを見て言った。「てめぇがやらないなら俺によこせよ。金の無駄だろうが」

私は言った。「もうやめろ。急いで服着ろ。誰かが来てる」

池北は慌てふためいて服を着始めた。「お前、どうしてわかったんだよ」

王二はやや躊躇い、手の動きも遅かった。

私...