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564話

池北は私の肩をたたいて言った。「おいおい、そこは素人だな。隠れるなら市場に隠れろって言うだろ。ホテルで王二を見張るなんて、それこそ危険極まりないぜ。一番の隠れ方は、俺たち三人で外の風俗街に行って、一晩楽しむことさ。あいつらがどれだけ腕が立っても、そんな場所を一軒一軒探し回るわけないだろ?」

考えてみるとなるほどと思い、思わず彼を見る目が変わった。

池北は私の賞賛のまなざしを見て、少し調子に乗り始めた。「まあな、俺も小さい頃から鍛えてきたんだ。こんな小細工くらい心得てるさ」

私たちは一緒に食事に出かけ、池北は序でに相場を聞き込んで、マッサージ付きの良さそうな夜のお店を見つけた。

このお店...