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563話

「行動開始前に言っておいたはずだけど、敵との経済的な取引は組織への特別報告は不要よ。事件終了後に状況説明を書けばいいだけ」と盛楠が言った。

「俺、もし稼ぎすぎて覚えられなくなったら困るから、ちょっと記録しておいてくれない?」と私は言った。

「ふん、あたしはあんたの侍女でも秘書でもないわ。私的なことは自分で何とかしなさい」と盛楠は言い返した。

午後のことを思い出し、少し心配になって言った。「前の計画はあちら側の準備に合わせていたのに、今度はこっちに変わったんだ。問題ないのかな?それに彼らが会合を市街地にするか郊外にするかも分からないし、これじゃあ君の計画が狂うんじゃ?」

「あまり心配しな...