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559話

「盛楠の唇はとても柔らかくて、恥ずかしさからか少し震えていた。僕は彼女の小さな唇にしばらくキスをしていると、彼女の唇が少しずつ開き始めた。そこで僕は舌を差し入れると、盛楠は顔をそむけて逃れようとした。

「だめ、恥ずかしすぎる」

僕は彼女の頬にキスをしながら言った。

「キスは舌と舌が触れ合うものなんだよ」

盛楠は言い返した。

「知らないわ、私そんなの経験ないもの」

僕は彼女の顔を戻すように向き直らせて言った。

「教えてあげるから、もう少し口を開けて」

盛楠は目を閉じたまま少し口を開いた。僕は強く唇を重ね、舌で彼女の唇の内側を優しくなぞった。彼女の舌先は恥ずかしそうに歯の後ろに隠れていて、おずおず...