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459話

「君の同級生のことはこれでいいよ。それとは別の話なんだが、この間、小盛が俺を訪ねてきて、彼女の悩みを打ち明けてくれた。分かるだろう?」と梁兄が言った。

私は少し躊躇した。分かるとも、分からないとも言いづらかった。

視線が梁兄の目と合い、彼のどこか呆然とした表情が気になった。

梁兄はプッと吹き出し、さりげなく体を起こした。

そこで私は気づき、少し恥ずかしくなって言った。「実は何のことか分からないんです」

「じゃあはっきり言おう。小盛は君に少し惹かれているようで、だから心が揺れているんだ。周りに相談できる友達もいなくて、俺に打ち明けてきたんだよ。ただ、俺はその時真剣に彼女に尋ねたんだ。君...