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410話

私は言った。「あ、じゃあ少し一緒に座っていようか。あなたが寝付くまで見ていて、それから私も寝るよ」

張姉さんは頷いて、枕を一つ取って背もたれにし、私にベッドに座るよう促した。「さっき夢を見たの。馮兄さんが捕まって、小池ちゃんが行方不明になって、私の家が一瞬にして無くなってしまったの。辛くて堪らなかったけど、泣くこともできなくて、必死にもがいていただけ」

「夢は逆夢だよ。大丈夫、大丈夫」と私は彼女を慰めた。

張姉さんはそこに座って啜り泣き始めた。私は彼女の手を握りながら言った。「姉さん、大丈夫だよ。今は精神的にプレッシャーがかかっているのは分かるけど、結局は全て良くなるよ。ほら、こんな言葉...