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408話

盛隊長は芋兒に向かって、わざと真面目な表情を作って言った。「少し退いてくれ。公務の邪魔をするな」

私は盛隊長にちょうど急所を押さえられて力が入らず、ただ言うしかなかった。「彼女から離れてくれ。彼女を刺激するな。俺は大丈夫だ」

郑芋兒は一瞬呆然とした後、盛隊長に飛びかかり必死に引っ張りながら言った。「彼を離して!絶対に間違えてるわ!彼は悪い人じゃないの!」

盛隊長は笑いをこらえながら、ポケットから軍官証を取り出してちらりと見せ、言った。「容疑者の拘束任務中だ。すぐに立ち去れ。立ち去らなければ、お前も法を犯すことになるぞ」

郑芋兒は泣きそうな声で、それでも手を放さず言い続けた。「彼を離して...