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38話

「どうなの?継母のことを言うのは何とも思わないくせに、叔母さんのことを言うと気に食わないの?随分と叔母さんを庇ってるじゃない?」

瑩瑩はまだ食い下がり、怒りを顔に浮かべながら外へ歩き出した。

私はできるだけ怒りを抑えて、落ち着いた声で言った。「わかったよ、好きなように言えばいい。私にはどうこう言う権利もない。俺のことが気に入らないなら、ご勝手にどうぞ」

瑩瑩はベッドにどさりと座り込むと、すすり泣き始めた。

彼女が泣き出したとたん、私は慌てふためいた。どう慰めればいいのかわからず、ただ彼女の隣に座って宥めるしかなかった。「まあまあ、落ち着いて、怒らないで」

瑩瑩のすすり泣く声はさらに大き...