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362話

私がまだ不安そうな様子を見て、彼は口を大きく開いて笑いながら言った。「おいおい、リラックスしろよ。訓練はちょっときついけど、命の危険はないさ。俺だって知ってることはお前と大して変わらないんだ。俺たちは訓練に集中するだけでいいんだ」

訓練内容は中国で受けたものとそれほど変わらなかったが、体力や軍事的素養の要求はやや高めだった。

一緒に訓練を受ける人々も様々な背景を持っていた。お互いの素性や身分を探り合うことは厳禁で、皆が暗黙の了解で沈黙を守っていた。

私はどうしても、一緒に訓練を受けているメンバーの中にはテロリストや傭兵、その他素性の分からない人間がいるような気がしてならなかった。

隊員...