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340話

食事の後、王社長は僕に一緒に来るよう言い、陳可と鄭芋児は一緒に行動することになった。いろいろ聞いてみると、彼らは密輸をしていたことがわかった。

「我々が別のルートで持ち帰るものこそ、儲かるんだ」と王社長は説明した。

僕と鄭芋児はやや躊躇したが、最終的に一緒に行くことに決めた。王社長が決断を下し、こうして話が決まった。

夜、指が見えないほどの暗闇の中で一行は出発した。山道は非常に歩きにくく、我々は苦労しながら前進していった。

丸一時間かけてようやく山の斜面を越え、中間の谷間地帯に入った。深夜の谷はまさに静寂そのもので、今夜は月もなく地面も真っ暗だった。人の背丈ほどもある灌木の中を、我々は...