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310話

「実戦訓練は受けたの?」と琴叔母が声をかけてきた。

琴叔母は心配そうに私を慰めてくれる。

この二ヶ月余り、忙しくて疲れていたけれど、精神力だけで何とか持ちこたえていた。それが今になって急に、体中から力が抜けてしまったような感覚だ。

浴槽に仰向けになって呆然としていると、琴叔母がドアを開けて入ってきた。彼女は躊躇うことなく浴槽の側まで来ると、まるで私がまだ熱さも寒さも分からない赤ん坊であるかのように、湯の温度を確かめた。

それから髪を後ろで結びながら言った。「体を拭いてあげるわ。あなた、疲れ切っているみたいだし」

私は慌てて身を起こし、大事な部分を隠しながら言った。「大丈夫ですよ。ちょっと横にな...