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24話

琴お姉さんの部屋では枕元のスタンドだけが灯っていて、ベッドサイドテーブルには義理の母が先ほど持ってきた酢の入った小鉢と、蓋の開いたミネラルウォーターのボトルが置かれていた。

琴お姉さんは相変わらず顔を赤らめ、目を固く閉じたまま、ベッドの上でもぞもぞと身をよじっている。

最初は掛けられていたシーツも、今では彼女の両脚の間に挟まれていた。

義理の母がベッドの端に座り、琴お姉さんの額に触れてから、自分の額にも手を当てた。

そして琴お姉さんの顔に近づいて尋ねた。「琴姉、どう?良くなった?」

琴お姉さんは言葉を濁すような声で答えた。「ただ頭がぼーっとして、でも眠れなくて...体が熱くて力が入らない...