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22話

「上司は笑顔で私たちを迎え入れてくれた。私は人に気づかれないように鼻をすすり、安心した。あるはずのない匂いはなかった。

上司の立ち姿がどこか変だった。ちらりと見ると、ズボンの中のものがまだ収まっていないようで、それが少々気になった。

叔母さんもそれに気づいたらしく、眉をひそめて上司に会釈すると、ソファに斜めに座っている琴叔母さんの方へ直行した。

琴叔母さんは確かに泥酔したかのように見えた。

きちんと服は着ているものの、よく見るとブラジャーが少しずれていて、スカートも何かおかしかった。

私と叔母さんは両側から琴叔母さんを支え、外へ連れ出そうとした。上司は親切にも琴叔母さんのハンドバッグと...