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211話

「うん、まあ大丈夫よ。今は季節の変わり目ごとにアレルギーが出て、ちょっと息苦しくなるの」と琴おばさんが言った。

私の心に少し悲しみが込み上げてきた。大学に入ってからは春と秋は家にいないから、琴おばさんのこの症状については本当に後になって知ることになってしまった。

思わず琴おばさんの腰に手を回して言った。「琴おばさん、病気にならないでよ。そうじゃないと、私が海外にいても心配で仕方ないよ」

琴おばさんは慌てて私の手を払いのけながら言った。「大丈夫よ。あのスプレーをいつも持ち歩いているから、辛くなったら吹きかけるとすぐ良くなるわ」

琴おばさんが私の手が彼女の腰に触れているのを張姉さんが寝返り...