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186話

「一階のラウンジでお茶してるんだ。ここのプーアル茶がなかなかいいぞ。亮くん、午後一緒にどうだい?」と馮兄が言った。

私は心配そうに叔母さんを見た。叔母さんは満面の笑みを浮かべ、「あなた次第よ」と唇だけで言った。少し考えてから、電話に向かって言った。「ちょっと具合が悪くて、先に休んでるよ。様子見てからにするよ」

「大丈夫だよ。ホテルのオーナーとお喋りしてるところでさ、11時まで飲んでるから、いつでも都合がついたら降りておいで」と馮兄は言った。

電話を切ると、叔母さんはくすくす笑って言った。「もう、大の男がなんでも自分で決められなくて、私に聞かないといけないの?」

「だって、君の意見を尊重...