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884話

「ひゃあっ!きゃあっ!」と凸凹の山道に揺さぶられて龍仙児がバイクの後ろで嬌声を上げている様子に、対向車線から来たバイクが急停車し、道の真ん中に横たわった。安二虎は慌ててブレーキを踏み込み、それが大変なことになった。

龍仙児は前のめりになって後ろに跳ね返され、安二虎の「覇王英雄」が彼女の「宮殿」をほぼ破壊しそうになったと感じた。その刺激に彼女はすっかり魂を奪われ、前方がバイクに塞がれていることが見えなかった。

そのため、何が起こったのかわからず、またもや安二虎が遊び半分でそうしているのだと思い込んだ。彼女は安二虎の腰をきつく抱きしめ、「あぁ、二虎兄ぃ、気持ちいい!」と思いきり叫んだ。

この...