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84話

「まだ硬いままだぞ!」

小雨、すまんな!もう行くわ!」そう言って、振り返ろうとした安二虎だが、安思雨に腕をぐいっと掴まれてしまった。

「二虎兄、どこ行くの?説明してくれないの?お兄さんの嫁を抱えてここまで走ってきて、もう一里近くよ。ずっと硬いままなの?辛くないの?」安思雨は意味ありげに小声で笑いながら言った。

「もちろん辛いさ。だったらお前、俺に一発ヤらせてくれないか?二虎兄さんは小さい頃からお前のこと好きだったんだ。どこかいい場所を見つけようぜ」安二虎は意地悪く笑った。安思晴がまだ一回ヤる約束を果たしていないことを思い出し、どうせ姉妹は同じ顔なんだからと考えた。

安思雨とヤっても同じ...