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64話

「たとえ三年や五年刑務所に入ったとしても、いつかは出てこられるのに。二虎はまだあなたに孝行もしていないのに!どうしてそんな冷たい心で二虎を一人残して行ってしまうんですか?あなたがいなくなったら、二虎はどうすればいいんですか?」

幼い頃から、安二虎と七婆は一度も離れたことがなく、祖母と孫は二十年以上寄り添って生きてきた。その絆は並外れて深いものだった。

今回、安二虎が県城へ婚姻届を出しに行って事件に巻き込まれ、拘置所に半月入れられたのは、二人にとって唯一の別離だった。それが永遠の別れになるとは、どうして安二虎が悲嘆に暮れないでいられようか。

一晩中、安二虎は七婆の墓から離れることなく、墓の...