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566話

「玉蘭姉さん、違うんです。私から積極的に望んだんです。二虎兄さんはずっと俊博さんに申し訳ないことをしたくなかった。私が無理やり迫ったから、仕方なく私を抱いてくれただけなんです。私は心から二虎兄さんを愛しています。でも俊博との離婚も考えていません。彼が切り出さない限り、私は彼のもとを離れるつもりはありません。私たち両家とも顔の立つ家柄ですから、離婚はどちらにとっても良くないことです。でも、私には自分の幸せを追求する権利があります。もう二虎兄さんなしでは生きていけないんです。玉蘭姉さん、私を追い出さないでください」趙兮は玉蘭の腕にすがりつくように懇願した。

玉蘭はとても優しく温和な女性だった。趙...