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37話

「安県長さん、こんにちは！私が二虎です」この時、安二虎は当然ながら安県長の前で自分を安二虎と名乗る勇気はなく、きちんとした態度で安大軍に向かって照れ笑いをした。

「二虎、そんなに堅苦しくしなくていい。お前も大軍も安家寨の者だ。大軍おじさんでいいんだよ。大軍、こちらは二虎の新しい嫁さんの香媚さん。明日二人は結婚するんだ。今回は婚姻届を出しに来たんだよ」

「途中で暴風雨に遭ったんだ。ちょうど私の姉も帰り道で鉄砲水に遭って、この若い夫婦に出会わなかったら、姉の命はなかったわ。本当に怖かった」

「だから命の恩人へのお礼に、さっき二人に服を買ってあげたの」と楊梅は笑顔で言った。

「楊先生、当然で...