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352話

玉蘭はすぐに趙兮が生まれながらの役者だと言い、顔立ちが整っていて、声も甘美で、芝居にとても向いていると言った。娟子はわざと茶々を入れるかのように、彼女も芝居にすごく向いていると大絶賛し、さらに彼女を引っ張って玉蘭と一緒に玉蘭の家へ行って芝居をしようと誘った。もしかしたら、趙兮はすぐに安家寨の劇団の看板役者になるかもしれないとまで言った。

趙兮は彼女の突然の熱意に戸惑ってしまい、なぜ急に自分にこんなに優しくなったのか理解できなかった。

安二虎が山に登る前、玉蘭はいくつかの薬草を採ってきてほしいと頼んだ。安二虎はもちろん玉蘭の真意を理解していた。彼女が二人きりで話したいということだ。そこで彼は...