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2454話

ホテルに着くとすぐに、カシモはカルロス大統領に電話を入れた。カルロスはアン・アーフーを残して、自分は戻ってよいと告げた。

そのため、カシモはアン・アーフーがホテルで会う予定だった人物には会わずに、アン・アーフーに別れを告げて一人で帰っていった。

アン・アーフーはまっすぐホテルの中へ歩いていった。入り口に到着したとたん、サングラスをかけた男が彼の前に現れた。「安さんでいらっしゃいますか？」と、あまり大きくない声で尋ねられ、アン・アーフーは慌てて頷いた。

「どうぞこちらへ。お部屋はすでにご用意してあります」とサングラス姿の男は言った。

アン・アーフーは彼について10階へ上がり、一室に入ると、中年の...