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2428話

「でも、このデブ野郎も悪い奴じゃないから、途中で投げ出させるのも気が引けるな。一発ぶち込ませてやるか」だが、この美しく聡明な女性を思うと、デブにやらせた後で自分がするというのは何か損した気分になる。「なぜデブに先にやらせなきゃならないんだ?男は何でも譲れても女だけは譲れないだろう?」

これが安二虎の先ほどの心境だった。だが一本の電話が彼を救った。彼は急に気分が晴れ渡るのを感じた。まず、自分の案件はアキノが言うほど難しくないことがわかり、次に、大統領の女を手に入れられるチャンスまであるとは!なんて痛快だ!

安二虎は自分の運がとんでもなく良いと思った。最初は大統領府の外をうろうろして手の打ちよ...