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2252話

目が覚めて叫ぼうとした瞬間、安二虎は素早く彼女の唇を塞いだ。そのまま彼女を押し進め洗面所へと連れ込むと、ガラスのドアを再び閉めた。雅尼奥美は恐怖に駆られて抵抗しようとし、習ったことのある護身術で安二虎の急所を狙った。

しかしそんな初歩的な技は安二虎には全く通用しなかった。彼は一気に彼女の足を掴み、自分の両側に開かせた。そして彼女の唇を指で摘むようにしながら、唇を重ねた。彼女は激しく抵抗したが、それが安二虎をさらに興奮させた。彼はこういう形の征服過程が好きだった。刺激的で満足感があった。

言い換えれば、彼は征服する過程そのものを楽しんでいた。雅尼奥美の抵抗が、安二虎にとってはより一層の味わい...