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2196話

安二虎が予想もしなかったことに、アルートの部隊は森に入ってわずか十キロも進まないうちに野営を始め、鍋を据えて食事の準備を始めた。もっともだ。兵士たちは午前中ずっと山道を歩いてきたのだから、体力を補給する必要がある。

彼自身も実際にはお腹が空いていたが、配下の兄弟たちはもっと空腹だろう。彼は女性兵士たちはどうやって用を足しているのだろうかと考えていた。まさか全員おむつでも持ってきているのだろうか？彼はずっとこの医療チームを密かに監視していた。まだ戦闘が始まっていなかったため、医療チームは最後尾にいて、安二虎が彼女たちを注視するのに都合が良かった。

安二虎がやや憂鬱になり、機会があれば数人の女...