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2136話

安二虎が顔を上げると、なんとそこにはナエウィンがいた。彼は驚きを隠せなかった。ふと、アメイがあの夜、ナエウィンを残してほしいと頼んできたことを思い出した。そのときは彼女の頼みを聞き入れたのだった。

「ナエウィン、今は後方支援部門で働いているのか?いいぞ、しっかり働け。安二虎はお前を粗末には扱わん」安二虎はナエウィンに微笑みかけた。過ぎたことは水に流そう、と彼は考えていた。もし彼の働きぶりが良ければ、いずれは功夫の能力を取り戻させてやることもあるかもしれない。すべては彼自身の態度次第だ。

「ありがとうございます、大将。必ず罪を償って、仕事をしっかりとこなします。皆様に酒をお配りした後、必ず大...