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2014話

「銃を置きなさい。ここに置くか、モナの側に置くか、どちらでも構わない。そうすれば皆安心できるだろう。それから両方の部下たちは五十メートル下がって、我々四人だけで話し合おう。我々以外の誰にも会話を聞かせないようにしよう。どうだ?」安二虎が言った。

アバネフとモルセフは顔を見合わせ、二人ともモナの方を見た。

「アバネフ、モルセフ、私は二虎の提案に賛成よ」

「ほら見ろ、モナも同意している。あとは君たち二人次第だ。俺、安二虎を信用できなくても構わない。だが、もし自分の女を信用できないというなら反対してもいい。君たちが自分の女を信じているなら、この通りにしよう」

この言葉は効果的だった。アバネフと...