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1995話

彼はもはや、かつての聡明で素直な息子ではなく、殺しに躊躇わない魔王のようだった。ただアーリンの愛らしい顔だけが、誇らしげな表情を浮かべていた。

「リー・ジエン、なぜ彼を殺さねばならなかったんだ？実際、彼は死ぬべき人間ではなかった。このように殺せば、彼の仲間たちから恨みを買わないか？他の者たちの心も離れてしまう。彼の罪は死に値するほどではなかった」アバネフは不機嫌そうに言った。

「お父さん、違います。我々が軍規を定めたなら、その軍規に従って処理しなければなりません。今日彼を殺さなければ、明日にはもっと多くの者が規律に耐えられず、自分の配下を連れて去るでしょう。そうなれば、我々の努力は全て水の...