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197話

しかし、彼も知っていた。この二人の女は彼に惚れていて、彼に抱かれたがっているのだから、害を与えるようなことはないだろうと思い、気にしないことにした。

香草は娟子について外に出た。娟子は庭の外を一瞥したが、誰もいなかったので、香草の袖を引っ張って言った。「香草先生、私はこう思うんです。昔から言うでしょう？危険な場所ほど安全だって。みんな父さんが二虎のクソ野郎を一番憎んでるって知ってるから、二虎が私の家に隠れてるなんて誰も思わないでしょ？そうすれば安全じゃない？それに、香草、妹の私が見抜いてないと思わないでね。あなたも実は二虎のクソ野郎のこと好きでしょう？この件は私たちふたりでクソ野郎を守れば、...