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1959話

安二虎は入る前にもう一度辺りを見回した。人影がないことを確認すると、急いで中に潜り込んだ。

この洞窟の中は乾燥していて、出入り口が一つだけの行き止まりになっている。中はいくつかの部屋に分かれており、床には乾いた草が敷かれていた。近くの兵士たちが何かあった時や、雨宿りするための場所だった。二人は薬草を小部屋の入り口に置くと、奥へと進んだ。中はやや暗かったが、安二虎はそんなことを気にする余裕などなかった。今の彼の欲求は非常に強く、午前中ずっと女を抱けなかったうえに、さっきからモナの体の香りに刺激され、血が沸き立っていた。

だから彼はすぐにモナを抱きしめ、貪るように口づけを始めた。モナも我慢の限...