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1899話

「モーサフの女」になって以来、彼女は実際にしばらく密林での活動から遠ざかっていた。

前を歩くサニーを見つめながら、安二虎は少し感動を覚えた。この女性は、アバネフの基地へ向かうことが命の危険を伴うと知りながらも、彼に従う決断を迷わずしたのだ。彼はモーサフに、誰も無理強いしないでくれと伝えていた。完全に自発的な意思で来てほしいと。だが、モーサフがサニーに話すと、彼女はためらうことなく承諾したのだった。

「サニー、知ってるか?実はアバネフの基地に行くのは、かなり危険なんだ」後ろから歩く安二虎が言った。

英語はあまり得意ではなかったが、この半年近く、耳にし目にする機会が毎日あったため、安二虎は基...