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1846話

「ありえないわ。昨夜はイワンカとあんなに楽しく、二発も決めたけど、頭はしっかりしていたはず。もし誰かが来ていたら、何かしら気配を感じるはずだし、本当に誰かが来たのなら、必ず小屋を開けて二人に文句を言いに来るはずだ。でも何も起きなかった。安二虎の能力からして、全く気づかせずに近づける奴なんていないはずだ」

安二虎とイワンカは狼の死体の消失について全く理解できなかったが、先ほど銃声を聞いたため、安二虎はとりあえず身を隠して、誰が発砲したのか確認すべきだと考えた。

そこで彼は軍刀を手に、イワンカの白い手を引いて近くの茂みに潜り込んだ。イワンカは少し緊張した様子で、安二虎は彼女の細い腰に腕を回し、...