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1635話

黄領事に会うと、彼は無表情のまま四人を兵舎へと案内し、安二虎には理解できない外国語で一言述べた。

「英姉さん、この女っぽい男は何て言ってるんだ?」安二虎は小声で尋ねた。

「バカ、適当なこと言わないで。失礼だわ。彼女は中の上官に、華夏人が来たって伝えてるのよ」

そのとき、兵舎から一人の屈強な中年軍人が現れた。彼もまた浅黒い顔をしており、サングラスをかけていた。黄領事と林麗を見ると、サングラスを外し、満面の笑みを浮かべながら何やら外国語で話し始めた。

黄領事は蒋英と安二虎に、この人物がここの上官でアルトという名前だと紹介した。彼は反政府武装組織との交渉を担当しており、李健の状況について最も...