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1451話

山を一気に走り抜けたところで、安二虎はようやく彼女を下ろした。少なくとも一刻ほど時間が節約できた。安家の寨の領域に入ったからには、背負ったままというのもあまり良くないだろう。

「あんた、ロバの糞みたいに力があるねぇ。疲れないの?」息も切らさない彼を見て、秋梅は笑いながら言った。

「ははは、疲れませんよ。お袋、俺は若い男ですし、あなたは女性だけど、そんなに重くないから、疲れるわけないです」

「若いっていいわねぇ!あっ、そうだ、二虎。この前、あんたの義弟の安朗が帰ってきたでしょ。蜜児もあんたは会ったわよね。あの二人、同棲してからもう短くないのに、一度も妊娠してないのよ。うちの安朗の体に何か問...