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68話

「どれくらい寝ていたんだ?」

方青が尋ねると、冷月は彼を一瞥して薬を持ってきた。「二日一晩よ。横になって、包帯を替えるから」

「なっ!」

二日一晩と聞いて、方青は驚いて飛び起きた。「嘘だろ?なんでこんなに長く寝てたんだ?」

「医者にも聞いたわ。薬の作用と、古傷が再発したせいで、長く眠っていたんだって」冷月は彼の激しい反応を見て、そのまま彼を押さえつけた。「動かないで。まず薬を塗るから」

方青は自分がこんなに長く眠っていたとは知らなかった。冷月の温かい小さな手が自分の肌に触れると、思わず全身が心地よくなってきた。

冷月は真剣な表情で方青に薬を塗っている。普段は冷たく美しい顔立ちも、今は柔らか...