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37話

衣装パーティーとは言え、服装がテーマのイベントではあるが、このような場に出席する人々は皆、正装で臨むものだ。

方青は盛雨涵に連れられて会場に入った。

盛雨涵は多くの人と交流があるため、方青は常に彼女の側にいることができず、やむを得ず一人で席に着いていた。

しばらく座っていると、盛雨涵が一人の女性を連れて歩み寄ってきた。

その女性は黒いボディコンシャスなフレアドレスを纏い、完璧な体のラインを際立たせていた。

豊満な胸と引き締まったヒップライン、そのバランスは見事だった。

長い髪をアップスタイルにまとめ、卵型の顔に笑みを浮かべ、美しい瞳で方青を品定めするように見つめていた。

「盛社長...