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353話

実力があるという点では確かにあるが、方青がいなければ、今回も自分の身を守るのが精一杯だっただろう。

総司令側の人間が動き出さなければ、方青はあちらでしばらく足止めされることになるだろう。

阿綾はこの言葉を聞いて、思わず許姠を一瞥し、頷いてから口を開いた。「いいわよ、あなたがいきなり私に手合わせを求めてくるなんて珍しいわね」

確かに珍しい、許姠と阿綾はほとんど手合わせをしたことがなかった。

実際、許姠も自分が阿綾の相手ではないことを知っていた。

ただ、進歩したいなら、自分を成長させる方法を見つけなければならない。

ここにいる数人の中で、最も腕前が優れているのは阿綾だけで、次は自分だった。

しかし...