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290話

阿九の言葉を聞いて、刀語は思わず苦笑した。

心配と言えば、刀語にも自分なりの懸念があったが、方青と阿綾が対決するなら、もちろん方青の方が強い。

それは許娟も既に言っていたことだ。

阿綾が今、方青と手を組むことを選んだのなら、そういった心配は無用だろう。

他のことについては、方青自身が決められることだし、この件に口を挟む必要はない。

その他のこと、阿綾がどうするかは、彼女自身の問題だ。

盛雨涵の態度は、確かに阿綾を助けようとしているが、もし本当に阿綾が何か害を与えるようなことをしたら。

きっと、彼女も二度と信じないだろう。

これが、何も起きていない段階で信じることを選ぶからこそ、...