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265話

たとえ他の人を使って蠱虫を誘い出すとしても、それはほぼ不可能なことだろう。

蠱虫は多くの人間に対処できるが、育てるには膨大な心血を注がねばならない。

これこそが、蠱虫の存在が知られていながら、それを育てる人間がごく少数である理由だ。

心血を注ぐのはひとつの問題だ。

そして蠱虫は反噬する。

つまり、育成の過程でわずかでも不注意があれば、自分の体内で育てた蠱虫によって命を落とすことになる。

だから、蠱虫は誰もが育てられるものではなく、門外漢がどれほど知識を得ても、何の役にも立たない。

なぜなら、すべての蠱虫はそれぞれ異なり、異なる人体内では異なる反応を引き起こすからだ。

方青は薬を服用した後、体...