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22話

服を着終わってドアを開けると、外には別の女性社員が立っていた。

三十代半ばを過ぎていたが、まだ色気を漂わせている女性だ。

方青と小蜜が中にいるのを見て、小蜜の顔を一瞥した。彼女の頬が紅潮しているのを見て、何かを察したような表情を浮かべる。

そして方青を見ると、彼は何事もなかったような顔をしていた。

「あなたたち...?」

陳瑩という名の女性が怪訝そうに尋ねた。

実際には単なる好奇心からの質問だったが、小蜜はすぐに口を開いた。「この更衣室、なんだか蒸し暑いわ。外に出て少しエアコンの風に当たってくるわ」

「瑩姉さん、ごゆっくりどうぞ!」

そう言うと小蜜は逃げるように事務所エリアへと立ち去った。

方...